カッコつけると、人は変わるか?
今日、僕は「原稿の不備がありまっせ」というメールで5時に起きました。なんとか7時に原稿を修正してメールを送ろうとしたら、ファイルが壊れてデータが消えました。幸先よい大型連休のはじまりです。 GWといっても仕事と休みの区別がない生活を送っているので、休日や祝日という言葉に敏感ではなく、いまでは曜日感覚もあまりないような気がします(そこはちゃんと持っててほしいけど)。 そもそも休日や曜日感覚がなくなったのは2年前。会社員だった僕はふがいない人生(と思っていたし、おそらくそうだった)を変えたくて「何かのきっかけになるかも」と、土日にコーヒースタンドをはじめました。 近所の飲み屋さん「カメヤ商店」を間借りして(亀さん、いつもお世話になってます)、週末の朝のみオープンするという限りなくニッチなコーヒースタンドです。 いまだから言えますが、僕はどこかのコーヒー屋で働いたこともなく、おまけにコーヒーの知識も曖昧(いまでも怪しい)。コーヒーに詳しい人に淹れ方を教えてもらったものの(一応、たくさん練習はしたけどね)めちゃくちゃ自信がないまま、コーヒースタンド「ヨリフネ珈琲」はスタート。 「その時間しかやらないの?」ってくらい短時間営業だったし、「これは美味しい!」って口コミで広がることもなかったから(当然だけど)、全然人は来ませんでした。でも、会社員じゃない別の肩書を持ったことに僕は酔っていたし、「コーヒースタンドやってるってよ」って自慢できるから、どんなに疲れていても歯を食いしばって続けました(どうしようもない)。 それから数ヶ月後。コーヒースタンドはポツポツとお客さんが増えていき(と言っても数えるほどだけど)、カッコつけてはじめたコーヒースタンドだったけど、僕はあることに気づきます。 「人を知ることって楽しい」 見ず知らずの人(知ってる人も)が「おはよう」って顔を合わせ何気ない会話から、その人の人生を少し垣間見ることができる。その瞬間がたまらなく好きだなって日を追うごとに実感しました。 週末だけの営業だったけど多くの人と出会えたし、いまでも仲良くしてれる大切な人もできました。(おそらく)コーヒーは美味しく淹れられるようになったし(ってかはじめから美味しいヤツ淹れろよ)、コーヒーが僕のコミュニケーションのひとつになったかなと思います。 結局、本業(会社)が忙しくなりすぎて休みがなくなり、心も身体も疲弊したので(たしかそうだったと思う)コーヒースタンドは1年ほどで終わりました(そこで会社を辞めたんだけどね)。 「なにかになりたい」。その一心ではじめたコーヒースタンドは苦しいこともたくさんあったし、冷静に考えれば、かなり無謀なことだったけど(気づかないことが僕の強み)、勢いでやったことは間違いじゃなかったような気がします。 会社員だけど「なんかやりたいな」って思っている人は、勢いでやってみるのもよいかもしれません。もちろん、それは自己責任ですが、世の中で責任が取れないくらいの失敗って(ほぼ)ないと思ってるので(って、そんなエラそうなことは全く言えないけどね)。 と、書いてみたものの、近ごろ自分の勢いがない気がするので、なにかやってみることにします! どうぞお楽しみに!!(実はなにも考えていない)