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人生をかけるってことは、こういうことだ

June 29, 2019

 

 

写真は今年で活動30周年を迎えるロックバンド、THE YELLOW MONKEY(以下「イエローモンキー 」)を特集した雑誌『SWITCH』の7月号

 

僕がどれほどイエローモンキーが好きなのかは、長々と4月17日に書きましたが、今回はその続きというか、終わりというか、始まりというか。

 

 

「この特集で原稿を書いた」

 

 

単純に言えば、こんな簡単な文章にはなるんだけど、普通に考えるとあり得ないわけで……それくらい僕にとっては天にも昇る出来事であり、生きてて良かったと心から思える経験となりました。

 

 

遡ること3カ月前(忘れもしない3月18日)。

 

突然、SWITCHの(スーパー)編集者さんから「イエローモンキーの特集をやるから手伝ってほしい」との電話。

 

僕は以前、この雑誌も発行する出版社、スイッチ・パブリッシングにいたけど、辞めてから数年が経つし、まさか自分に声がかかるとは夢も思わなかったわけで(この編集者さんとのエピソードが僕の人生にとって大きな出来事になったのですが……綴ると数千字に及ぶのでまたの機会に書きたい)。

 

電話でその言葉を聞いた途端、僕は人目をはばからず泣きながらくしゃくしゃの顔で「一生懸命やります」と返答したことを覚えています(青春か)。

 

 

それからしばらくして、僕はイエローモンキーのメンバー、そして彼らを95年から撮り続けてきた写真家・有賀幹夫さんに取材をさせていただきました。

 

みなさんと同じ時間を共にしたはずなのに、思い返すと自分がその場にいたことすらあやふやで、未だに不思議な気持ちになります(確かにいたんだけどなー)。

 

 

そして、いよいよ原稿に取りかかることに。そんな僕は思いもよらない恐怖と直面します。

 

当然、誌面に書くことのできるページ数と文字数は限られているため、取材した全ての言葉を掲載できるわけではありません(まぁ、それはどのインタビュー記事も同じなんだけど)。

 

 

「この言葉を選ぶべきか」

 

「それともこの言葉なのか」

 

 

僕の選ぶ一文がイエローモンキーファンはもちろん、この特集を読む人に最も届くような内容にしたい、というか、しなきゃいけない。

 

そう考えれば考えるほど、迷うし、悩むし、手が止まるし……。

 

ただ、そんな苦悩が続きながらも、20年以上もファンであり続けるイエローモンキーの記事を書く喜びを噛みしめる日々。

 

 

執筆のピークとなる1カ月間、僕はSWITCH以外の仕事は抑えて、家事もマイワイフに任せ(みなさまご迷惑をおかけしました)、半ば熱にうなされてるように、寝ても覚めてもイエローモンキーのことばかり考え続けました。

 

これまでの人生で、これほど突き詰めて仕事をしたことはなかったと思います。

 

それくらい命懸けて書きました。そこにウソはないです。

 

 

そうして、完成したこの1冊。

 

僕はこの特集で、イエローモンキーがこれまでにリリースしたアルバムをメンバー自身が振り返るディスコグラフィページ。そして、彼らを1995年から撮り続けた写真家、有賀幹夫さんのインタビューページの原稿を担当しました。

 

 

まわりから見たら「そんなに?」と思われるくらい準備や執筆に時間をかけたかもしれないけど、やっぱり妥協なんて1ミリもしたくなかった。

 

それくらい何もかも投げ出して挑んだからこそ、いま僕は胸を張って「この原稿を担当した」と言えるし、これまでの人生にとって間違いなく最高の1冊になったと思います。

 

編集者さんをはじめ、多くの方のお力添えがあってこそ為しえた今回の仕事。もはや感謝しかありません。

 

 

イエローモンキーは2004年に解散。2016年に再集結し、その直後に発表した曲『ALRIGHT』には、こんな歌詞があります。

 

 

「何よりもここで、こうしてることが奇跡と思うんだ」

 

 

恐れ多いけど、いまはそういう気持ちです。

 

 

今回の特集は、3万字に及ぶメンバー4人のロングインタビューをはじめ、フォトストーリーやライブレポートなど、どれをとっても本当に素晴らしい内容です(僕の担当したページもぜひ……)。

 

ファンはマストな1冊であり(僕が書いてなくても間違いなく買っていた)、イエローモンキーを知らない人にも読んでほしいし、読めばイエローモンキーを好きになる、そう確信しています。

 

 

頼むから、僕に少しだけ時間を。

このSWITCHを手にとってほしい。

 

 

 

 

—— Hiroyuki Funayose

日々のあること(ないこと)はInstagramで。

 

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