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正解は…条件反射は変えられるのか


レモンを見ると唾液が出る前に米津玄師を思い出してしまった人、それ僕と同じです。 そんな条件反射をしてしまったある日の昼下がり。 ふと、他にも自分に備わる条件反射ってあるかなーなんて考えてみると、けっこうあるんですよ。 ・本屋さんで本棚が乱れていると整えてしまう。 ・服屋で服の生地をシャリシャリと触ってしまう。 ・テレビのナレーションを頭で文字に変換してしまう。 ・「正解は?」と聞かれたら答えそっちのけで「越後製菓!」と言ってしまう(元気な声で)。 本屋でバイトしてたり、アパレルで働いていたり、文章を書く仕事をしたり、斬新なCMが記憶に残ったり。そんな経験からなのか(おそらくそう)、知らないうちに自分に染み込んでいた条件反射が、考えるとどんどん出てくる。 そうしてるうち、僕を形容してもいいくらい大きな条件反射があることに気付きました。 「困難なことを目の前にすると、最初から『きっとダメだ』と諦めてしまう」 なぜこんな思考になったのかは定かではなく、自分の記憶がない頃の経験から備わったかもしれないし、生まれつきの性格かもしれない。 僕はこの条件反射によって随分苦しめられました。というか、今も気を許すと「そんなことお前がやっても上手くいくわけねーよ」なんて、耳元でリトル・フナヨセ(久しぶりに出てきた)が囁いてきます。 だから、これまでの人生は「ああしとけばよかった」とか「あの時、なぜこうしなかったのか」のオンパレード。いつまでも後悔を引きずって、過去を生きていたように思います(これ、この前の立体のテーマだったな)。 ただ、最近はその思考がちょっと変わってきました。

「きっと無理だろな」と「やり遂げたら楽しいかも」、その考えが拮抗するんです。

その理由は、数年前からやりたいと思える仕事をやり始められたから。そして、「やりたい」「好きだ」と思える仕事をやり遂げた瞬間の幸福感を知ってしまったから。おそらくそれだと思います。 もちろん全ての仕事が「これ好きだからやりたい」なんてことはないけど、少しでも「やりたい」「好きだ」と思える仕事を選ぶようにしたら、「恐れる気持ち」と「挑戦したい気持ち」がせめぎ合うようになっていき……。 最近では「無理だろうな……でも、これやれたらめちゃくちゃ楽しいんだろうな」という思考になっていました。知らないうちに条件反射の内容が変化していたわけです。 ちょっと前の僕と同じように、反射的に「えー、それ無理っすよ」なんて言葉がよく出てしまう人がいたら、「今やっていることは自分の大切なことなんだろうか」と見つめる時期かも知れません。そして、自分が面白いと感じられる道を探す時期なのかも。 今回、ひとつのレモンがきっかけで、自分の心情の変化に気付くことができました。条件反射が変えられるってことも。 それもこれも、全て米津玄師師匠のおかげっすね。 ありがとう!いい薬です(太田胃散)。 この条件反射はいらない。


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