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イチ、ニー、サン、バーーー(スキア)!


もうしばらく経つけど、数年前にウルトラクイズで優勝できなかった僕は、実費でニューヨークに行きました。季節は真冬、雪が降り積もる道路脇の排気口からは、もくもくとした煙が出ていた光景が広がり、「なんともニューヨークっぽい」って感動したっけな。 ろくにアートの知識もなかったのに(今でも非常にあやしい)、僕はニューヨークの美術館やギャラリーを毎日巡りました。

「英語は話せるの? 」

「それは何語ですか? そんな言葉、全然話せませんよ」と言うくらいカタコトでジェスチャー付きの会話をしながら、迷惑がるNYの人とコミュニケーションを取っていました。おそらく以心伝心できたのは多く見積もっても2%くらいっす。 予想通りに悪戦苦闘したNY一人旅でしたが、今でも鮮明に覚えている作品がいくつかあります。その1点が、ニューヨーク近代美術館、通称MOMAで観たバスキアの作品です。 「バスキアじゃなくて、ウォーホール観たかったんでしょ?」と、僕の少ない友達からツッこまれそうでそうですけど、バスキアの作品は圧倒的な強さを持って僕の心の隙間を埋めるように(例・笑ゥせぇるすまん)突き刺さりました。 全体的に荒々しいタッチかと思うと、繊細で緻密な部分もあるし、絶妙な色使いは神がかってるような気がしました…。

おそらく僕は「アーティストが製作している姿」がキャンバスから浮かび上がるような作品が好きみたいです。 先日、ゾ、ゾ、ゾゾゾのゾ(鬼太郎の歌みたいにね)、ZOZOTOWNの前澤社長が123億で落札したバスキアの作品がな、な、なななんと代官山で展示されていたので、行ってきました。 「123億あれば、あなたは何をしますか?」なんて下世話な話しは後から考えることにして、このバスキアの作品「Untitled」も本当に素晴らしかった。 かなりじっくり見てたので、最後は「お前、もういいやろ」って警備員さんの心の声が聞こえましたけど、それくらい躍動感ある作品で、ハッとはせずとも、グッときてしまいましたね(ネタが古い)。 最近、みなさんは心震えるものに出会いましたか?

別にアートじゃなくても、本じゃなくても、映画じゃなくても、料理じゃなくても、なんでもいいんですけど、バスキアの絵を通して、「残りの人生で僕は何度、心震える瞬間に出会えるのだろう」と吉田拓郎の歌のような気持ちになったという、週末の日記的な報告でした。 あ、忘れていましたが、123億円あったら僕は…「貯金」ですかね(いらない堅実さをアピール)笑


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