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小説より人生は“おそらく”奇なり


気づいてないかもしれないけど、誰しも人生のターニングポイントがあると思います。 僕がいまこうして自分らしい(と思われる)暮らしを送れるようになった理由のひとつに、駒沢の本屋さん・SNOW SHOVELINGの中村さんと出会えたことがあります。 中山美穂に初めて会った辻仁成が「やっと会えたね」と言ったシチュエーションではなかったんですが(そもそも、そんな出会いは辻仁成しかありえない)、僕がまだアパレルメーカーに勤めていたときに、初めて中村さんと会いました。 未経験ながら本屋を始めた中村さん。アメリカの本屋に来たのかと錯覚(そんなに行ったことないけど)するほど洗練された空間に感動し、それにも増して中村さんの誰にも何にも許容する姿に感銘を受け、「中村さんになりたい」と堂々と言っていたほどです(気持ちわるい)。 その出会いからはや6年。中村さんへの憧れを持ったまま、僕はアパレルメーカーから出版社、そして今の仕事へと流れつき、先日偶然にも出版業界の新聞、新文化でSNOW SHOVELINGを紹介することができました。 “人生は小説より奇なり”なんて言葉がありますが、それくらい人生って何があるか分からないな〜って思いながらも、この記事を書けたことはとても感慨深く、アトランタ五輪のときに有森裕子が言った「自分で自分を褒めたい」って気持ちにちょっぴりなった3月の終わり。 でも、この話をいただいたときは、あまりに紙面の掲載部分が大きくてひるみ、悩み、逃げたいと思っていたことは、ここだけの話。 でも、やれてよかった。


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