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僕はクリエーターになりたかった

April 5, 2018

 

あっという間に過ぎた今年の3月。

前半はTORAYAさんとオカタオカさんに、後半はhaseさんといわもとまきこさんに展示をしていただきました。

 

展示していただいたみなさま、あらためて感謝もうしあげます。

そして、横浜からほど近くのそりまち(4代目相棒)…ではなく、たんまち(反町)に多くの方にお越しいただき、こちらも感謝してやみません。

 

そんな駆け抜けた感満載の月でしたが、少し落ち着いたとき、ちょっとだけ思い返すことがありました。

 

 

僕は6つ上の兄がいます。

美術好きの兄は27歳で会社員を辞め、そこからカメラマンの道を目指し、いまはフリーのカメラマンとして仕事をしています。

 

僕は幼いころから兄の背中を追い、大きな影響を受け成長したので、兄のようにクリエイティブな仕事に憧れていたし、その素質が自分にもあると心の奥底で思っていました(大きな勘違い)。

 

ちなみに、僕は図工の成績は悪かったし、いま記入欄に「執筆業」なんて書くことがありますが、国語も鳴かず飛ばずでしたよ(良かったのは体育だけ)。

 

兄のように、なにかを生み出す人に憧れを持ちながらなんとなく大学を卒業して、なにものでもない会社員になりました。

 

そんなどうでもない自分だったけど、心の中には「いつかはクリエイティブな仕事に就くんだ」て思いは残っていたから(まだ勘違い中)、ときには、読んだだけじゃどうしようもないのに「クリエーターになる方法」みたいな本を読みあさったり、コピーライター養成講座に通ったり(これは楽しかった)、美大(夜間)の入学説明会を聞きにいったり(受験してはいない)していました。

 

右往左往、そんなことを働きながらやってみたけど鳴かず飛ばず。時間だけは確実に過ぎていって、気がつくと僕は兄が脱サラしてカメラマンを目指した27歳になっていました。

 

相変わらず僕はうだつの上がらない会社員だったし(それはまだまだ続くことをその時はまだ知らない)、あちこちに手を出してみたけど結局は何もかも中途半端でなにものにもなれなくて。

 

そんな自分に焦って、焦って、落ち込んで。

 

でも、心の奥底ではまだちょっとクリエーターになれるんじゃないかって思ってました(諦めが悪い。三井寿か)。

 

ただ、その焦りは30歳に近づくにつれ、さらに大きなものとなり、最後は理想と現実のギャップに参ってしまいました。

 

「結局、自分は生み出す人にはなれないし、仕事もできないから、自分には価値がないっすよ……」なんて思うことも多々あったしね(暗い)。

 

絶望とも取れる(自分の中ではね)時間はとてもつらかったし、力も入らなかったけど、不思議なもので、どん底まで落ち込んだら、なんとなく諦めがついて、ふっと考えが浮かんできました。

 

 

僕に生み出す力はないけど、素晴らしいものを作り出す人の近くにいたい。

 

 

僕はあるとき、力が抜けたようにつくることへの憧れが消え、その憧れの対象は僕以外の誰かに変わっていきました。

 

その諦めというか、憧れの変化の先に、いま僕がやっているギャラリーがあるんじゃないかと考えています。

 

冷静に考えてみると、「これを作りたい!」じゃなくて「なにかつくる人になりたい!」って言ってただけ。手は動かさず口だけを動かしてたから(それは得意)、そんなんで何かを成し遂げられるほど世の中は甘くはないよね〜って、いまは思いますけどね(笑ってやってください)

 

 

よく「どんな基準で展示作家さんを決めてるの?」って聞かれます。そのときは、単純だけど「僕が好きな作家さんにお願いしている」と答えています。

 

でも、ちょっと待てよ。それだけじゃないな。

 

そう、そうだ。

 

「作品が好き」と同じくらいに、その作家に「憧れを抱いている」ってことに気が付きました。

 

憧れを抱いている作家さんだからこそ、展示でそばにいられることがうれしくて(気持ちわるい)幸せなんだと。

 

 

ギャラリーを始めてもうすぐ1年が経ちます。

 

未経験で知識も全くない僕の(強引な)お願いに屈していただき、素晴らしい展示をしてくれた作家のみなさん、本当にありがとうございました。訪れたみなさんにも非常に感謝しています。

 

でも、でも、よーく考えると、いちばん楽しんだのは実のところ、それは僕だと思う。

 

だから、これはやめられない。

 

 

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